今回は、設定項目の編集方法についてご紹介します。 設定では、ストアの住所や決済などの設定を行うことができます。 ◼︎このページでの目標 設定で設定できる項目について理解する 設定で各項目を編集する 少し地味な作業ですが、ストア運用では大切な部分もあるので、一読しておくようにしましょう。 設定項目を編集 まず、設定画面で設定できることを確認します。 管理画面の「設定」をクリックし、各項目を確認しましょう。 ストアの詳細やプラン、配送と配達、決済など、全部で19項目あります。 今回はそのなかの7項目について解説をします。 ストアの詳細 まずは「ストアの詳細」についてです。ここで設定できる項目は以下の通りです。 ストア名 ストアの電話番号 ストア連絡先のメールアドレス 請求情報 ストア通貨 タイムゾーン 注文IDの形式 ストア名 「ストア名」では、ストアの名称を変更することができます。 仮のストア名をつけていた場合は、こちらから正式名称に変更しましょう。 ストアの電話番号 「ストアの電話番号」はこちらで設定ができます。 電話番号を設定しておけば、お客様からの急ぎの対応も電話で可能になります。 メールアドレス この欄で設定するメールアドレスは、ストアに関するメッセージを受信するアドレスです。 ストアのメールアドレスになるので、個人名の入ったメールアドレスは使わずに、ストア名の入ったメールアドレスなどを設定しましょう。 請求情報 「請求情報」に入力した住所は、アプリの利用などで定期請求がある場合に請求される住所です。 ストア通貨 「ストア通貨」は商品の価格表示の設定ができます。初期設定は「円(JPY)」となっています。 ストアでの表示が「¥999(JPY)」となっているので、細かい編集をしたい場合は、「表示形式を変更する」をクリックします。 クリックすると、「通貨の表示形式」という欄が表示されます。 この欄を編集すると、金額の表示を変えることができます。 例えば、「¥999(JPY)」の「(JPY)」を表示させたくない場合、左側の「通貨表示が含まれているHTML」と「通貨表示が含まれているメール」の欄の「JPY」を削除しましょう。 削除すると、ストア内の価格表示からも消すことができます。 タイムゾーンと測定の単位 「タイムゾーン」の設定については、ストアを運用している地域の基準に設定します。 「単位方式」では、「軽量システム」と「インペリアルシステム」から単位の方式を選択できます。 「計量システム」が普段私たちが使っている「メートル法」というものです。 「インペリアルシステム」は「ヤード・ポンド法」のことで、イギリスなどで用いられている単位方式です。 今回は「計量システム」を選択しましょう。 「デフォルトの重量単位」では、商品の重量を表示する際のデフォルトの単位を設定することができます。 単位方式で「計量システム」を選択していれば、「キログラム」か「グラム」から選択できます。 ストアで取り扱う商品の重量から、どちらを使えばいいかを考えて設定します。 商品登録時に重量で送料の設定をする際の基本設定となるので、間違いのないように確認しましょう。 注文IDの形式 「注文IDの形式」では、注文IDの文字列を編集することができます。 デフォルトでは、注文IDは「#1001」「#1002」…のように表示されます。 「プリフィックス」と「サフィックス」を設定すると、四桁の数字の前と後ろに任意の文字列を設定できます。 デフォルトの設定では「プリフィックス」に「#」が設定してあるので、先述したように数字の前に「#」がついた注文IDが設定されます。 特にこだわりがない場合は、変更しなくても問題ありません。 他のECサイトも管理していて、注文IDが被らないようにしたい場合などは設定しておくと便利でしょう。 プラン 続いて「プラン」での設定は、プランの変更や決済方法の設定ができます。 Shopifyのプランを変更したいときは、「プランを変更」をクリックすると設定できます。 「プランを変更」をクリックすると、利用できるプランが表示されるので、変更したいプランの「選択」ボタンをクリックします。 確認事項が表示されるので、問題なければ「プランを変更」をクリックすると変更できます。 「決済方法」の右側にある「決済方法を更新」をクリックすると決済についての詳細が設定できます。 「決済方法を更新」をクリックすると「請求情報」の画面に切り替わります。 「決済方法」の欄は、アプリの利用料などサブスクの支払いに利用する決済方法の設定ができます。 「決済方法を追加する」から、支払いに利用するクレジットカードの情報を登録することができます。 「サブスクリプション」には、有料のアプリなど利用している場合に表示されます。 「請求書と手数料」や「クレジット」には登録している情報がある場合に表示されます。 「請求明細書」についても、該当するデータがあれば表示されるようになっています。 ユーザーと権限 「ユーザーと権限」では、ストアの運用に関わるスタッフなどの管理ができます。 「ストアオーナー」はストアを管理する責任者のアカウントで、ストアに関するすべての権限をもっています。 「スタッフ」はストアオーナーが自由に設定できるアカウントです。ストアの運用に関わることができますが、一部権限が制限されています。 「コラボレーター」は、外部のShopifyパートナーが申請できるアカウントです。スタッフにはカウントされず、追加の上限もありません。 また、スタッフアカウントと同様のストアの編集ができる権限があります。 この画面では、スタッフの追加や権限の編集などができます。 決済 「決済」では、ストアの支払い方法についての設定ができます。 Shopifyの支払い方法には、以下のものが使えます。 ・Shopify payment ・Pay Pal ・Amazon Pay など Shopify paymentは決済手数料が無料の決済方法です。 この設定画面で決済を有効にするかどうかの設定をしていきます。 決済に関する詳しい設定については、別の記事で詳しくご紹介します。 チェックアウト 「チェックアウト」は決済画面に関する設定ができます。 「チェックアウトのスタイル」>「チェックアウトをカスタマイズ」をクリックすると、ストアでの決済画面のデザインをカスタマイズできます。 「お客様への連絡方法」では、ストアでのアカウント登録を有効にするかどうかの設定や、チェックアウト時に使用する連絡方法について設定できます。 Shopifyアプリをダウンロードするためのリンクの表示をオンにする設定もここでできます。 「お客様情報」の欄は、チェックアウト時に入力を求める内容について設定ができます。 具体的な内容は、 フルネーム 会社名 住所2 配送先住所の電話番号 についてです。 必要な情報はどれに該当するかを考えながら設定を編集しましょう。 「マーケティングオプション」は、お客様情報の収集方法について設定ができます。 メールまたはSMSから選択して設定できます。 「チップ」では、購入時にチップを追加できるようにするかの設定ができます。 「チェックアウト時にチップを表示する」にチェックを入れると3つのプリセットという入力欄が表示されます。 この欄にチップの額を入力すると、お客様が金額を選択してチップを支払う仕組みになっています。 「住所収集の各種設定」では、入力された住所の取り扱いについて設定ができます。 「デフォルトでは、配送先住所を請求先住所として使用する」という欄と、「住所自動入力を使用する」という欄があります。 それぞれの項目について実装する方が良いか検討し、設定変更をしましょう。 「注文処理」は商品が購入されたあとの流れについて設定ができます。 注文の支払い後に「注文の項目を自動で発送する」か「注文のギフトカードのみ自動で発送する」、「注文の項目のフルフィルメントを自動的に行わない」から選択ができます。 自動で発送することが適しているのは、一部のタイプの商品に限られます。 どの選択肢が適しているかは、ストアで取り扱う商品によって検討しましょう。 「決済未完了の通知メール」は、チェックアウトが完了していないお客様に対して送信されるメールについての設定ができます。 右上にある「テンプレートのカスタマイズ」をクリックすると、メールのデザインの変更ができます。 詳しい編集はliquidでの編集になるので、詳しい知識が必要になります。 デザインの他に、どのような人に送信するか、どのタイミングで送信するかについて設定する項目があります。 「注文状況ページ」では、購入された注文に関する状況を確認するページのカスタマイズができます。 しかし、設定には高度な知識が必要なため、今回詳しい解説は割愛します。 「チェックアウト言語」では、チェックアウトページの言語を設定できます。デフォルトでは、日本語で設定されています。 「チェックアウト言語を管理」をクリックすると、項目ごとの入力欄が表示されるので、詳細の設定も可能です。 「チェックアウトルール」には、チェックアウトやカートのルールに関するアプリがインストールされている場合に表示されます。 今回はインストールしていないため、表示されません。 お客様アカウント 「お客様アカウント」では、ストアでのアカウント登録機能についての設定ができます。 「オンラインストアとチェックアウトのアカウント」では、ストアにアカウント登録機能を実装するかどうかの設定ができます。 「オンラインストアのヘッダーとチェックアウト時にログインリンクを表示する」にチェックを入れると、ストアのヘッダーにログイン画面へアクセスできるアイコンが表示されます。 「使用するお客様アカウントのバージョンを選択する」から、使用するお客様アカウントのバージョンを設定します。 新しいアカウントと、従来のアカウントでできることに違いがあるので、それらを確認したうえで、どちらを使用するか設定しましょう。 設定画面の下部には、「新しいお客様アカウント」と「従来のお客様アカウント」ごとに下記の項目の設定ができるようになっています。 ブランディング セルフサービス返品(新しいお客様アカウントのみ) URL マルチパス(従来のお客様アカウントのみ) 両方のお客様アカウントで設定できるのが、「ブランディング」と「URL」です。 「ブランディング」はアカウント画面のデザインについて編集する項目です。 「カスタマイズ」ボタンをクリックすると別の編集画面に移動します。 「URL」はストアのテーマやサポートメッセージを提供したい場所に共有するURLです。 URL自体は編集できず、コピーのみ行えるようになっています。 「従来のお客様アカウント」には「Shopにログインする」という項目もありますが、現時点で日本ではサポートされていない機能で、設定できないので注意しましょう。 関税と税金 続いて、関税と税金の設定になります。こちらは「税込価格にする」にチェックを入れることで、全ての価格を税込価格とすることができます。 あとは税込価格で設定をしていくのみですので、 税10%の場合定価1,000円→商品価格を1,100円で設定 税8%の場合定価1,000円→商品価格を1,080円で設定 といった形になります。 通知 最後に「通知」での設定についてです。こちらでは、ストアから送信されるメールについての設定ができます。 「メールテンプレートをカスタマイズ」では、お客様がストアから受け取るメールの見た目などを編集できます。 「差出人メールアドレス」では、お客様に送信するメールに記載されるメールアドレスです。 返信を受け取れるように、アクセス権があることを認証しておきましょう。 「注文管理」では、注文が入ったあとにお客様に送信されるメールについての設定ができます。 設定できる種類は以下の16項目です。 注文の確認 注文の編集 注文の請求書 注文がキャンセルされたとき 注文の支払い領収書 注文の返金 下書き注文の請求書 POSでのチェックアウト離脱 チェックアウト離脱 POSとモバイルレシート POS交換レシート POS交換V2レシート 支払いエラー 保留中の決済エラー 保留中の決済の処理に成功しました 支払いリマインダー 細かい項目のメールまで編集ができます。お客様とトラブルなくやり取りするためにも、確認しておきましょう。 細かいデザインの変更はliquidでのコード編集が必要になります。 最低限のデザインは、「メールテンプレートをカスタマイズ」ページから設定できます。 「注文管理」以外に、下記の設定項目があります。 「配送」:商品配送中の通知などのメール 「ローカルデリバリー」:店舗営業で使用する通知 「店舗受取」:受取の準備完了や受取済みの通知 「お客様」:お客様アカウントの設定に関する通知 「ギフトカード」:注文時に作成したギフトカードやカードのレシート 「Eメールマーケティング」:サインアップする際に自動送信される確認メッセージ 「返品」:返品時の手続きに関する連絡のメール 各項目の編集画面はほとんど同じですが、記載される内容が違うので、それぞれの内容を確認しておきましょう。 「マーケティング」はお客様情報の取得に関する同意について設定できます。 設定項目は、メールサブスクリプションとSMSサブスクリプションがあります。 どの情報を収集するかによって設定をしていきましょう。 「スタッフ注文通知」では、ストアに入った注文や返品に関する通知の設定ができます。 通知を受信するスタッフもここから追加しましょう。 注文が入ったときにスタッフに送信される通知には以下の項目があります。 新しい注文 新しい返品リクエスト 販売の帰属が編集されました 下書き注文 こちらの各項目も確認しておきましょう。 まとめ 今回は、設定画面でできる各項目の設定内容について解説しました。 設定画面には今回紹介できなかった項目もありますが、今回登場した項目は最低限設定できるようにしましょう。 設定の項目はたくさんありましたが、どれもストア運用に必要なものなので、しっかりと確認しておいてください。