アカウント作成ができたら、ストアに商品を登録していきます。Shopifyに商品を登録する方法は以下の2種類あります。 手動で商品情報を入力する 商品の情報が入力されたデータ(CSVファイル)をインポートする 今回は、「手動で商品情報を入力する方法」をご紹介します。 ◼︎このページでの目標 構築するストアの商品の種類や関係について理解する 手動で商品を登録できるようになる 構造の説明 商品を登録する前に、ストアに登録する商品の種類や構造について理解しましょう。 登録する商品が多くなっていくと、商品の管理が大変になっていきます。そうなってしまう前に、わかりやすく商品を管理できるようにしておきましょう。 商品登録する際に、商品をどのようにカテゴライズしていくかは商品を管理していくうえで非常に大事なので、登録する商品の全体像を把握しておきます。 コレクション > 商品の階層になっている 登録する商品は以下の画像のような関係性になっています。洋服を販売するストアを構築する場合の画像です。 この場合は、Tシャツ・パンツ・キャップ・セール・シューズのそれぞれの商品が1〜3個あります。太線の四角で囲ってあるのが「コレクション」といい、商品をある共通の条件でまとめたものです。ご覧の通りコレクションとはカテゴリのことですが、Shopifyではカテゴリのことを「コレクション」と呼びます。 画像の場合は、以下の条件で分けられていることがわかります。 Tシャツコレクション パンツコレクション キャップコレクション セールコレクション シューズコレクション これらのコレクションの中に、それぞれの条件に当てはまる商品が割り当てられる構造となっています。 このようにコレクション分けをすることで、商品の管理がしやすくなり、お客様も商品を探しやすくなります。 コレクションの作成方法については、次回の記事で詳しく解説していきます。 登録していく商品は、このようにカテゴライズされていくということを意識しておきましょう。 では、商品登録の方法について解説していきます。 基本的な商品登録 ここから、商品登録の方法について解説します。登録完了のイメージは画像の通りです。 このような商品画面が完成できるように、順番に登録していきましょう。 今回は、手動で行う基本的な商品登録について順番に解説します。商品はTシャツを登録するという仮定です。 ストアの管理画面にログインする 管理画面にログインしたら、左側メニューの「商品管理」をクリックします。 商品情報を入力する画面に進む 「商品管理」をクリックすると、上の画像の画面になります。赤く囲ってある「商品を追加する」をクリックします。 商品情報を入力する このような画面になります。ここで順番に情報を入力していきましょう。 タイトル・説明 まずはタイトルと説明文を入力します。 「タイトル」には商品名など商品を簡潔に表すものを入力します。そして、「説明」には商品の特徴や利点を魅力的に伝えられるような文章を入力しましょう。 説明欄は文章を入力して「shift+enter」キーで行間をあけずに改行ができます。この辺りの操作方法は下記にまとめておりますので、色々とお試しください。 【 操作方法はこちら 】 商品画像の追加 続いて商品画像を追加していきます。商品をお客様にアピールするには高品質で多様な画像が必要です。画像サイズは、2048px×2048pxまたは1024px×1024pxのJPEGが推奨されています。 「メディア」の中にある「新規アップロード」をクリックします。すると、パソコンに保存されているファイルを選択するウィンドウが出てくるので、画像を選択します。 ファイルは、「メディア」の四角の中にドラック&ドロップでも追加可能です。 2枚以上を追加する場合は、追加した画像の右側にある「追加」ボタンをクリックすると追加ができます。 できるだけ異なるアングルや、製品の用途がわかるような画像をアップロードしましょう。 画像を編集したい場合 追加した画像の上にカーソルをあてると画像が暗くなり、中央にアイコンが現れます。そのアイコンをクリックすると、画像の編集画面に切り替わります。 編集画面では以下の編集が可能です。・トリミング・描画・リサイズ・Alt属性の追加 画像を削除したい場合 追加した画像を削除したい場合は、左上のチェックボックスをクリックしチェックを入れ、右上に表示される「ファイルを削除」をクリックします。 画像の表示順を変えたい場合 画像の順番を変えたい場合は、画像をドラック&ドロップすることで可能です。 販売チャネルの設定 「販売チャネル」とは、商品を販売する経路のことです。Shopifyの販売チャネルには、FacebookやShopify POSアプリなどがあります。 「販売チャネル」セクションでは、登録する商品をどのチャネルで販売するか設定できます。 画像のショップでは「オンラインストア」以外の販売チャネルを設定していないため、選択ができません。今回制作するサイトには不要であるため、販売チャネルを選択する必要はありません。 商品タイプの設定 「商品整理」セクションにある、「商品タイプ」を入力することで、商品の管理がしやすくなります。 例えば、アパレル商品ならば「服」や「アクセサリー」などの適切なカテゴリーを選びます。これにより、サイト内の検索がスムーズになります。 価格 「価格設定」セクションにある「価格」の欄に商品の金額を入力します。 「価格」に入力した金額が、ストアの商品欄に実際に表示されます。価格はデフォルトでは税抜価格になっています。 法令では、税も含めた金額を記載するよう定められているので、税込価格を表示するようにしましょう。 「割引前価格」の欄は、セール商品を販売したいときに入力します。 入力する際は、「価格」に割引後の販売する金額、「割引前価格」にもともとの金額を入力しましょう。 割引で入力すると、商品ページにはデフォルトで、値引き前の価格と「セール」という文字も表示されます。 「商品1点あたりの費用」には、商品の原価や仕入れ価格などを入力します。 この欄に入力することで、Shopifyが自動で利益率などの分析を行ってくれます。 ショップの運営において分析は重要な要素なので、原価などが分かっている場合はできるだけ入力しましょう。 「商品価格に税を適用する」にチェックを入れ、設定画面であらかじめ設定していると、税込み価格で表示させることができます。 この場合は、チェックアウト時には税が加算されません。 在庫(SKU) 「在庫」セクションにある、「在庫を追跡する」にチェックを入れると、在庫の個数などを自動で管理することができます。 また、在庫管理に関する設定のひとつにSKUがあります。SKUとは「Stock Keeping Unit」の略で、受注・発注・在庫管理を行う際の最小の管理単位のことです。 SKUを設定しておくことで、同じ商品でもサイズや色違いの区別ができるようになります。 SKUを設定する際は、「在庫」セクションの「この商品にはSKUまたはバーコードがあります」にチェックを入れる必要があります。 例えばTシャツを販売する場合、同じ形のTシャツでもサイズや色の違いがあると思います。 以下のように、同じ形のTシャツで赤色と緑色があり、それぞれS・M・Lのサイズがある商品の場合で考えてみましょう。 この場合は、「赤のLサイズ」や「緑のMサイズ」など6種類に分けられます。このようにそれ以上分類ができない最小の単位でSKUを設定します。 SKUの設定方法の例 SKUの設定方法に決まりはありません。しかし、販売する商品が増えても管理がしやすいように設定することが大切です。 以下にSKUの設定例を挙げます。なるべく視覚的にわかりやすい設定にした方が管理しやすくなります。 SKUを設定することで、在庫の追跡が簡単になり、品切れ時の対応もスムーズにできるため、できるだけ設定しておきましょう。スプレッドシートなどで一括管理もしやすいのでおすすめです。 数量 「在庫」セクションに「数量」を入力する欄があります。この欄には、現在の在庫数を正確に入力します。 在庫数を入力することで、購入可能な数量が明示され、品切れ時には通知される仕組みが構築されます。 重量 「配送」セクションにある「重量」の入力欄には、商品の重量を入力します。重量を入力しておくことで、配送料を自動で正確に計算するように設定ができます。 重量の単位は単位が書いてある欄の矢印で変更可能です。 URLの設定 「検索結果」セクションの右上にある「編集」をクリックすると、SEOに重要な役割となるURLを設定できます。デフォルトの状態だと商品名が入力されています。 URLが日本語表記になっていると、とても長いアルファベットの羅列がURLになってしまいます。このようなURLはユーザーの信頼を失う可能性があるため、半角英数でわかりやすく設定しましょう。 商品のキーワードを含み、わかりやすいURLを作成することで、検索結果に表示される機会が増加します。 ここまで入力できれば、必要最低限の情報は入力できました。画面右上の「保存する」ボタンをクリックして保存します。 続いて、商品のバリエーションについて解説していきます。 バリエーション バリエーションとは、1つの商品にサイズや色、内容量などの「種類」を登録するものです。 価格や在庫数、配送などの設定は種類ごとにできますが、基本的には同じ商品であるため、商品名や説明、商品タイプやタグ、メタフィールドは同じものを利用することになります。 Shopifyの商品一覧ページは商品単位で表示されます。 そのため、お客様に別の商品として認識してもらいたい場合は別々に商品登録し、サイズや色違いだけの場合はバリエーションで登録すると管理しやすくなります。 このバリエーションは、3つのバリエーション、合計100パターンまでの設定しかできないので、注意しましょう。 「バリエーション」セクションの「サイズや色などのオプションを追加する」をクリックすると、情報を入力する欄が表示されます。 「バリエーション」の項目では、色違いやサイズ違いの設定をすることができます。 「オプション名」の欄をクリックすると、サイズ、色、素材、スタイルを選択する欄が表示されます。カテゴリ分けしたい項目を選択しましょう。 続いて「オプション値」には選択したオプション名に合わせて、任意の値を入力します。 今回は色違いの商品を登録するので、カラー名を入力します。入力すると値段などを入力する欄が表示されるので、必要な情報を入力しましょう。 入力時にうまく入力ができない場合がありますが、落ち着いて何度か入力し直してみましょう。 ここで、情報を入力する際に注意する点が2つあります。 在庫の項目で設定していた在庫数は、バリエーションの一番上の商品だけに反映される点。 SKU は自動で生成され、バリエーションが増えるたびに数字が1だけ足される点。 以上の点に注意して、在庫数がそれぞれ違う場合や、SKUを別のものにしたい場合は各商品の項目を編集しましょう。 今回は全ての商品の在庫数を5個、SKUは自動生成されたものを使用します。 ここまで入力が完了したら、画面右上の「保存」ボタンをクリックし情報を保存しましょう。 「保存」ボタンをクリックすると、「バリエーション」セクションの画面が以下の画像のように切り替わります。 チェックボックスの右側をクリックすると、商品画像の登録ができます。先ほど登録した画像が表示されるので、選択して登録しましょう。 バリエーションに登録した商品の情報を編集したい場合は、各商品の右側にある「編集」ボタンをクリックします。 この画面で細かい情報を編集できるので、商品ごとに正確な情報を入力しましょう。 編集後は右上の「保存」ボタンをクリックするのを忘れないように注意しましょう。 バリエーションを保存する際に、うまく保存ができない場合があります。その場合は落ち着いて再度入力をしてから保存してください。 以上の方法で、どんどん商品を登録していきましょう。 まとめ 以上が、基本的な商品登録の方法でした。 今回ご紹介した内容は以下の通りです。 ストアに登録される商品の構造について 手動で商品を登録する方法について 商品登録は、ECサイトを運営するうえで基本的なことなので、機能を使いこなして、しっかりと在庫管理ができるようにしましょう。